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奈 良 医 院   

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平成22年4月1日

(2010年)

健康のキーワード

運動と食事制限

奈 良 正 人       

 

 世界一長寿国日本の高齢化社会の中で、いかに健康で天寿をむかえるかが大切な事と思います。健康に対し良いとはっきり言えるのは、運動と食べ過ぎない事の二つだけ、現代社会は運動不足と飽食の時代と言われるほど不健康な社会です。生活習慣病と言われている高血圧症、高脂血症、糖尿病等の治療の基本は食事療法と運動療法と言われており、一番効果的で安上がりな治療方法です。運動することにより、血圧が下がり、悪玉コレステロールや中性脂肪が下がり、善玉コレステロールが増え、血糖が下がることが知られています。食についても「医食同源」と言う言葉があるように食は医療と同じほど効果があり、大切に考えるべきものです。毎日3食365日と考えるとその影響力は計り知れないものがあります。食べ過ぎに気づくためのポイントは、食事するときお腹が空いたという感覚があることが大事です。適切な食事量だと次の食事の時空腹感を覚えますが、食べ過ぎていると空腹感が無いまま食事することになります。お腹が空いたから食事をするのが自然なのですが、食事の時間だから空腹感が無いのに食べてしまうのが悪さするのです。もう一つのポイントは体重です。摂取するエネルギーと使用するエネルギーが同じだと体重は維持されますが、体重増加は摂取過剰ということです。夏には身体を動かしていても、冬期間は運動量が少なく体重が増える場合が良く見受けられます。これも動いた分だけ食べてれば問題なかったのですが、食事量が動いていた夏場と同じだったためと考えられます。中には冬期間に3Kg増えても夏に前と同じになれば良いと言う人もおりますが、仮に2Kgしか減らせなかったとしたら10年で10Kg、20年で20Kgの体重増加をみることになります。世の中計算どおりにいかないのが常ですが、とにかく食べ過ぎないで身体を動かすことが健康につながるのは確かなことです。人間は動物です。動く物と書くように動いているのが本来の姿と考え、人間らしい生き方をしてみませんか?

 

 

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