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奈 良 医 院
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令和6年9月1日
(2024年)
筋肉けいれんについて
日本スポーツ協会公認スポーツドクター 奈 良 正 人
筋肉けいれん(筋肉がつること)は、突然起きて短時間持続する疼痛を伴う筋または筋群の不随意収縮です。筋肉けいれんは健常者(通常は中年~高齢者)でもよくみられ、時には安静時でもおこるが、特に運動や筋肉労働中もしくは運動、筋肉労働後または夜間(睡眠中も含む)に発生します。夜間の下肢筋肉けいれんは、通常腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)に起こり、足底と足趾の屈曲を生じますが、筋肉けいれんが起きた時は、多くの場合、けいれんを起こしている筋肉を伸ばす事で緩和できます。例えばふくらはぎのけいれんでは、手で足のつま先を上方に引っ張るか、ふくらはぎを伸ばすようなストレッチを行うと改善します。
「運動や筋肉労働中に筋肉けいれんが起る原因」
〇筋肉疲労:筋肉が極度の疲労状態になると神経機能に乱れを生じるため。
〇発汗に伴う脱水と電解質異常:大量の発汗により血液中の電解質(ミネラル)濃度が低下するため。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等のミネラルは筋肉や神経の働きに関与。
「どんな人が起きやすい」
〇高齢者、妊婦、糖尿病、腰部の病気で神経症状のある人。
〇運動選手、筋肉労働者。
「効果的な予防法」
〇運動や筋肉労働の前後にストレッチ等の準備体操、整理体操。
〇水分や塩分等ミネラルの補給(スポーツドリンク、経口補水液)。
〇ふくらはぎのストレッチやマッサージ。
〇入浴。
〇ヒールの高い靴の使用を控える。
〇熱中症を起こさないような配慮。
「医療機関での検査」
筋肉けいれんを繰り返す時は血管の血流障害、腰由来の神経障害、脱水やミネラル不足、糖尿病などの病気が無いかの検査を受けましょう。
「治療方法」
血流障害、神経障害、糖尿病があればそれらの治療
薬物療法:芍薬甘草湯、抗けいれん薬、筋弛緩薬、マグネシウム薬
食事療法:マグネシウム不足を補うために。アーモンドや落花生、納豆、ゴマ、ワカメ、ヒジキ等。
補足ですがマグネシウム不足になると便秘、むくみも目立ってきます。過労、ストレス、睡眠不足等がマグネシウムを失う引き金にもなると言われております。過労、ストレス発散等、日常生活の見直しが、筋肉けいれん予防になるだけでなく、健康で若さを保つことにもつながります。
てんじゅ裏
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