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奈 良 医 院
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令和7年6月1日
(2025年)
屋外活動のすすめ
奈 良 正 人
外気温も上昇し屋外活動が活発になる季節になりました。農作業や森林作業だけでなく、散歩、ジョギング、ゴルフ、渓流釣り、山菜採り等、屋外で身体を動かすことは代謝が活性化し、コレステロール、中性脂肪、血糖を下げ、血圧も下がってきます。更に、太陽の紫外線は、骨の代謝にも好影響を与え、骨粗鬆症にも役立つことが知られています。森林浴では、ストレス軽減、免疫力アップ、自律神経の調整、血圧低下、睡眠の質向上、眼精疲労の軽減等の効果があると言われております。これらの効果は森林浴で得られるフィトンチッドや、マイナスイオンは副交感神経を刺激し、リラックス効果、ストレス軽減、更には疲労回復など様々な健康効果が期待できると考えられています。ついでに渓流魚や山菜も入手出来たらさらにうれしい物です。
5月には北秋田市で県内初のツツガムシ病症例報告がありました。その後も県内各地から発症の報告がありました。この季節屋外活動では熊とツツガムシに注意が必要です。ツツガムシは小さなダニの一種で、ツツガムシ病の病原体を持つツツガムシに刺され、人間の体内に病原体が入り込んだ時に発症します。初期症状は39~40℃の高熱、全身倦怠感、食欲不振、頭痛、寒気等でひどい風邪とよく似ています。人から人にうつる事はありませんし、早目に適切な治療を受けると簡単に治ってしまいます。しかし治療が遅れると多臓器不全で死亡することもあります。ツツガムシが体に取りついても吸着開始から感染するまでには、6~10時間位かかるため、この時間を利用した対策が有効です。屋外活動時はできるだけ素肌を出さないように、夏でも長袖を着用し、帰宅後は早目のシャワーや入浴で身体を洗い流し、着替えすることが予防につながります。ツツガムシに刺された部位は、2~3日目の時に小さな水疱を形成します。その後膿疱(ウミがたまった状態)になります。その後周りが赤くなって盛り上がり、カサブタができます。比較的見つかりにくい場所を刺されることが多く、気が付かない場合もあります。発病までは4~10日位の潜伏期があるため、屋外活動後一週間前後の発熱はツツガムシ病を疑い、早目に医療機関を受診しましょう。ツツガムシは野山だけでなく、町内の畑やグラウンドなどでも刺されて発病した例もあり、どこにでもいると考えておいた方が良いと思います。もしツツガムシ病にかかっても、早期治療で簡単に治る病気ですので、屋外活動では注意しながらアウトドア活動を楽しみましょう。また、熊対策として、山菜取りや渓流釣りに行った時は、熊のテリトリー入り込んでいることを理解し、クラクション、爆竹、ホイッスル、ラヂオ等で音を出し、人間がいることを知らせ、突然の遭遇を避けるようにしましょう。私も渓流釣りの時は現場に着いたときクラクションを鳴らし、川に近づいた時点で爆竹を鳴らして入渓しています。さらにホイッスルと熊スプレーを持ち歩いておりますが、熊スプレーの使用経験が無いので効果は判りません。いずれにしても単独行動をできるだけ避け、たとえ魚の警戒心が高まったとしても音を出しながら、熊との距離を縮めないよう工夫しながら行動しています。町中のウオーキングも油断なく、市の出す熊情報を活用しましょう。
てんじゅ裏
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