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奈 良 医 院
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令和7年10月1日
(2025年)
大腸がんに注意
奈 良 正 人
日本人死亡原因の第一位はがんですが、がん死亡率についてみると、大腸がんが第一位で第二位が肺がん、胃がんが第三位です。性別でみると女性では乳がんが第一位、男性では前立腺がんが第一位で、大腸がんは男女とも第二位を占めております。食事の欧米化に伴い増えてきたと言われている大腸がんですが、早期発見ができ、治療すると、100%近く完治できるがんでもあります。早期段階では自覚症状がほとんどないのががんの特徴でもありますが、定期的ながん検診が早期発見のカギとなります。ある程度の年齢になったらがん検診をお勧めしておりますが、厚労省では、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がんの5つを指針で健診を勧めております。生涯でがんに罹患する確率は、男性62.1%、女性48.9%で男女とも2人に1人はがんになると言われています。
秋田県のがん死亡率は人口10万人あたり458人。2024年厚生労働省発表データによると28年連続全国ワースト1位で毎年4000人を超える県民が亡くなっています。令和元年がんと診断された県民は1万27人で、人数的には男性は胃がん、大腸がん、前立腺がんの順。女性では大腸がん、乳がん、胃がんの順で多く、全国比で見ると、大腸がん、胃がん、食道がん等消化管のがん罹患率が高いという特徴が見られました。
本県のがん死亡率が高い原因として、がん検診受診率の低さも考えられます。早期発見がポイントとなるがんですが、検診や人間ドックで発見されるがんの70%は「早期がん」でこの早期がんのうちに治療することで、生存率も高くなります。その為、県では検診受診率の目標を50%としておりますが、令和2年度のがん検診受診率は胃がんで15.2%、大腸がんでは8.5%と低いのが現状です。特に大腸がんのスクリーニング検査として糞便検査で潜血反応をチェックしております。(+)の時は消化器内科に大腸内視鏡検査を依頼しております。また大腸がんは家族歴も要注意で、遺伝的つながりのある家族に大腸がんの方がいらしたら、積極的に大腸検査をお勧めしております。検査で大腸ポリープが見つかることがありますが、胃ポリープと違って大腸ポリープはがんになる確率が高いので、発見時、切除可能な大きさの時は、ポリープ切除術が行われることが多くあります。その時、次回の検査時期を提案されますので忘れずに大腸検査を受けましょう。前の検査所見と比較して判断しますので、同じ医療機関で受けましょう。下血が見られた時は、その時点で消化器内科を受診しましょう。痔があるのでそれからの出血だろうと考え放置していたら症状が続き、かなりたってから検査したら実は直腸がんだったという症例もありました。症状がある時は、できるだけ早期に医療機関を受診し、症状が全くない場合受けるのが、健診です。また人間ドックや健診で異常の疑いで要精査の指摘があった時は出来るだけ早く精査を受けましょう。もしがんが見つかっても症状の出ないうちに見つかっているので治療効果も良いと思われます。長寿社会になり二人に一人はがんになる時代です。できるだけ早期発見、早期治療につながるよう、気にしながら出来る色々な方法でチェックしましょう。血液、大便だけでなく尿検査からも数種類のがんの発症チェックができる時代です。がんになっても治療方法が多岐にわたりできる時代になっております。判断に困った時はいつでもご相談下さい。
てんじゅ裏
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