奈良医院だより №468

       

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奈 良 医 院

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令和7年12月1日      
(2025年) 

               湿度にも気配りを

                   奈 良 正 人

 本格的な雪の季節になり暖房することが増えてきたため、乾燥が気になるようになってきております。厚生労働省が定める「建築物環境衛生基準によると「衛生上良好」な湿度は4070%と示され室温は18℃~28℃と示されております。湿度が40%を下回ると喉や鼻が乾燥し、気道粘膜の防御機能低下で、インフルエンザを始め呼吸器感染症にかかりやすくなります。また、ドライアイ、髪や肌の乾燥から痒みが起こることもあります。以前はストーブで暖房し、やかんをかけ水蒸気を出して乾燥を防いでいたことが多かったと思います。最近は温風暖房やエアコンでの暖房が多くなり、しかも密閉度の高い家屋構造がふえており、より乾燥しやすくなっております。乾燥対策として室内に洗濯物を干したり、加湿器を利用したりして湿度にも気配りしましょう。またこまめに水分をとったり、うがいをしたりしてのどの乾燥にも対応しましょう。子供や、ペットにも配慮してほしいのですが、子供は5060%,犬は4060%、猫は5060%が推奨されております。加湿器にも、暖房機能がある物、空気清浄機と一緒になったタイプの物等ありますので、部屋ごとの用途にあった機種を選択すると良いと思います。長く使っているとフィルターが詰まって働きが落ちますので、フィルター清掃や交換も視野に入れてメンテナンスをしっかりして、器具の持っている機能が充分に発揮できるようにして使用しましょう。
 室内環境のチェックのため温度計はあると思いますが、湿度もチェックできるよう温度湿度計の設置が望ましいと思います。エアコンや暖房器具の温度設定と室温が必ずしも一致するとは限りませんので、気にしながら温度湿度計をみて調整しましょう。温度湿度計は針のあるアナログタイプより、直接数字が表示される液晶デジタルタイプが使い易いと思います。比較的安価で入手できますので、部屋ごとにあった方が良いと思います。
 寒いから風邪をひきやすいのではなく、身体が冷えると免疫力が低下すること、乾燥すると粘膜の抵抗力が落ちる事で影響されます。インフルエンザもコロナも感染者が中々減ってきておりません。予防ワクチンも有効ですので出来る予防はしておきましょう。
 寝室の温度や湿度も「睡眠の質」にも多大な影響を与えると言われております。湿度が高くなるとカビやダニの増殖によるアレルギーの発症、睡眠サイクルの乱れ、中途覚醒などを招き、湿度が低くなりすぎても喉や鼻の渇きによって睡眠が阻害されます。加湿器などを活用し4060%の湿度をキープするようにしましょう。寒いこの季節、温度、湿度管理に気配りし、元気でこの冬を乗り切りましょう。

【年末にあたって】
 この一年いかがでしたか?当院は、鷹巣に昭和5年に開業し満95年になりました。私自身後期高齢者になっておりますが、この1年入院することも無く元気で外来をこなし、市の介護認定審査会、健診事業、予防接種、学校医としての仕事も普通に行ってきており有難いと思っております。更にスキーレーシングスポーツ少年団の指導員兼団長としての活動もでき、趣味のルアーフィッシングにも行けていることは健康でなければできない事です。今後も健康に留意し天寿を全うするまで生涯現役を目指していくつもりでおります。皆様も体調に気配りしどうぞ良い年をお迎え下さい。

                      てんじゅ裏