奈良医院だより №470

       

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奈 良 医 院

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令和8年2月1日      
(2026年) 

            タバコの害  
                                        奈

  タバコと関連があると言われている病気は、がん、脳卒中、心臓病、COPD(閉塞性肺疾患)、
糖尿病、歯周病、消化性潰瘍、動脈硬化、血圧上昇、インポテンツ、精子の異常、流・早産、低体重児出産等数多く知られております。全身の様々な病気のリスクを高め寿命を縮めるばかりでなく、受動喫煙による周囲への健康被害(特に子供への影響)も甚大で、禁煙は、健康維持に不可欠という事です。タバコは「防ぎうる病気の原因の最大のものと言われています。現在、全世界で年間
500万人、日本でも11万人が喫煙関連の病気で死亡しています。タバコを中々止められないのは、ニコチンの持つ依存性、中毒性が原因です。特に肺がんについて、喫煙者は非喫煙者に比し男性で4.5倍、女性では2.3倍死亡リスクが高くなります。あらゆるがんで死亡率が高いのですが、特に男性の場合、喉頭がんで死亡するリスクが32.5倍という結果が出ております。長寿社会の最近では2人に1人ががんになると言われております。こんな時代にわざわざがんのリスクを高める喫煙習慣を持つなど愚の骨頂と言わざるを得ません。呼吸器系疾患に対しても、加齢と共に肺の働きが低下しますが、喫煙者ではそれがより急速です。慢性閉塞性肺疾患にかかり易く息切れ、酸素不足が著明になり、慢性呼吸不全状態になります。このような状態になると在宅酸素療法等酸素ボンベが離せなくなります。大規模災害で停電が長く続くと命取りになります。非喫煙者では在宅酸素療法が必要になる症例はゼロと言われるほど喫煙が原因です。また、タバコは動脈硬化を促進させ、血管が詰まりやすくなるため虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳梗塞などの重篤な病気の発生が多くなってしまいます。また、胃や十二指腸潰瘍や歯周病にもなり易く、妊娠中に喫煙すると、受動喫煙も含め流・早産、新生児死亡などの確率が高くなります。

 加熱式タバコは大丈夫?結論から言うと紙巻きタバコの方がタールの分、体への影響が多いと言われておりますが加熱式タバコ(アイコスなど)もニコチンや発がん性物質を含んでおり、ニコチンの依存性や新たな有害物質のリスクがあるため「害がない」わけではなく、止めるのが最善です。最近、タバコも高くなっており、止めることによる健康面だけでなく費用対効果も高く、当院の患者さんでも、止めてから毎日タバコ分を貯金していたらかなりの金額になり、車を買い替えた、とか旅行に行って楽しんできたとの報告をいただいたことがありました。禁煙し、自分へのご褒美を楽しみに人生を変えてみましょう。

                      てんじゅ裏